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グローバル・コミュニケーション学部
の開設10周年、
おめでとうございます

グローバル・コミュニケーション学部の開設10周年、おめでとうございます。
もちろん10年はそんなに長い時間ではないのでしょうが、それでもコロナ禍の困難を乗り越えての10年ですから、「たいへんでしたね、お疲れ様でした」とねぎらいの言葉をかけたくなります。
10年という節目をむかえ、今後さまざまに見直し、改善することも多いと思います。組織や制度とは、そうやって活力を維持できるものです。だから、グローバル・コミュニケーション学部に関係する教職員、学生・卒業生のみなさま、これからも惜しみなく、そして楽しみながら力を尽くしてください。時代や環境の変化に適応させ、ますます学部を進化させてください。みなさまの努力の積み重ねで達成される素敵な未来を期待しています。
神戸学院大学元副学長 伊藤 茂
グローバル・コミュニケーション学部
開設10周年を迎えて

次の10年に向けて前進するためには、私たちを導くビジョンと、世界中の人々が協力し、直面しているグローバル的な問題(気候変動、マイクロプラスチック汚染、疫病の流行など)の解決に力を合わせることが必要です。
この学部が次の10年を迎えた今、より良い世界を目指す人材の必要性はますます高まっています。世界中で不確実性や分裂の力が働いている今日ほど、文化や国境を越えたコミュニケーションが重要な時代はないでしょう。
グローバル・コミュニケーション学部の卒業生が、文化的多様性を認識し、身につけた知識やコミュニケーション能力を活かし、より良いグローバル社会の構築に貢献できることを期待しています。
英知と雄弁をもって進もう
グローバル・コミュニケーション学部初代学部長 Judy Noguchi
10年という歳月はあっという間であり、その間にさまざまなことが起こったとすればなおさら短く感じるものであります。2015年にはWorld Economic Forum (2015)は世界の貧困レベルが史上最低水準に下がったと発表しました。アフリカでは自然発生したポリオの症例の報告が無く、中国では36年間続いた一人っ子政策の廃止がを発表されました。しかし、100万人を超える難民や移民がヨーロッパに流入し、その50%がシリアから、14%がアフガニスタンからでした。この地域では今でも争いが絶えないです。それから5年後の2020年には世界がCOVIDのパンデミックに見舞われ、その年だけで約170万人が亡くなりました。2021年にThe British AcademyはCOVIDが健康とウェルビーイング、地域社会と文化、知識・雇用・技能の3分野に及ぼした影響に関する報告書を発表しました。地域コミュニティの重要性は上がったが、地方政府への信頼は低下し、地理的・構造的不平等も増加していると指摘しています。結びに、パンデミックのような激動の時代は、社会を再構築する機会となりうるが、そのためにはビジョンが必要であり、主要な意思決定者が協調して取り組む必要があることを、歴史は示していると指摘しました。(The British Academy、2021:10) 次の10年に向けて前進するためには、私たちを導くビジョンと、世界中の人々が 協力し、直面しているグローバル的な問題(気候変動、マイクロプラスチック汚染、疫病の流行など)の解決に力を合わせることが必要です。 お祝いメッセージの書き出しとしては非常に暗い印象を受けるかもしれませんが、グローバル・コミュニケーション学部が2015年に開設された理由を考えるきっかけになるはずです。神戸学院大学の学則によれば、「グローバル・コミュニケーション学部の目的は、外国語の実践的で高度な運用能力とともに、言語の基礎にある文化や社会の多様性に配慮できる幅広い知識や教養、また他者と協調、協働できるたくましい対人コミュニケーション力を備え、よってグローバル社会においてもアイデンティティを堅持し、豊かな国際社会の創造に貢献しうる人材を養成することとする。」本学部には、英語、中国語、日本語(留学生向け)の専攻があります。ここで、現在最も広く使われている言語である英語の習得について考えてみよう(Statista、2025)。実際、グローバルなコラボレーションを行うためには、高度なレベルで英語を使う能力は必須です。 しかし、学術誌のWorld Englishes(Noguchi, 2022)に掲載された記事で述べたように、「日本人はしばしば、他の言語、特に英語を使う能力がないことを揶揄される」。言語的、文化的、歴史的観点から考えると、英語と日本語の間には大きな距離があります。米国政府職員の職務に必要な言語・文化訓練を担当するU.S. Foreign Service Instituteは、日本語を「超難関言語」の最難関に分類しています。 生徒が効果的かつ効率的に言語を習得するための鍵は、「言語それ自体」を教えることではなく、実際のコミュニケーションに必要な「ジャンル」、つまり言語の種類を学ぶことです。ベルギーの社会言語学・言語人類学者のBlommaert (2002)は、「LanguagesからLanguage varieties and repertoiresへ 」移行するべきと述べています。Languages の Lが大文字なのは、私たちが実社会でコミュニケーションに使う実際の日常的な言語と区別するためです。 第1期生を対象としたオリエンテーション・セミナーでは、「創造的に考え、論理的に説明する」ことを奨励しましたが、「論理」は言語や文化によって異なる可能性があることを意識しなければならないです。常にPAILを考えるように勧めました。 PはPurpose(目的): 何を表現したいのか? AはAudience(聴衆): 誰が読んだり聞いたりするのか? IはInformation(情報): 伝えるべき情報は何か? LはLanguage(言語の特徴): どの順序で情報を伝えるべきか?どんな単語やフレーズを使うべきか?文法や発音は? 聴衆が違えば、異なる言語の特徴を使う必要があるかもしれない。例えば、日本人の聴衆は丁寧な表現を期待するが、伝えようとしている「用件」の即座の説明は期待せず、詳細な理由の説明も必要としない。しかし、英語圏の聴衆は、過剰な丁寧表現は期待しないが、伝えたい「用件」の即時説明を期待し、詳細な理由説明を必要とする。Language varieties and repertoiresのPAILを学ぶことで、プロフェッショナルとして必要なコミュニケーション能力を身につけることができます。 この学部が次の10年を迎えた今、より良い世界を目指す人材の必要性はますます高まっている。世界中で不確実性や分裂の力が働いている今日ほど、文化や国境を越えたコミュニケーションが重要な時代はないだろう。グローバル・コミュニケーション学部の卒業生が、文化的多様性を認識し、身につけた知識やコミュニケーション能力を活かし、より良いグローバル社会の構築に貢献できることを期待しています。 英知と雄弁をもって進もう
ご挨拶

グローバル・コミュニケーション学部設立10周年を迎え、おめでとうございます。
学部設立当初から学外研修として神戸学院大の中国語コースの皆さんが神戸華僑歴史博館を訪問し、博物館の担当者から説明を受け、館内の展示を見て、中国や華僑のことを学んできました。大濱慶子先生、森下美和先生とお会いでき、それ以来ゼミの授業でフィールドワークの調査方法や「神戸と外国文化」について学生たちに説明・提案することができました。
神戸は華僑が多く住み、また南京町が存在することから、中国語コースの学生たちにとって、華僑の歴史と文化を 学ぶことのできる最適の街であると思います。神戸華僑歴史博物館の活動及び資料を活用して、ぜひ中国や華僑に関することを深く考え、詳しく調べてください。できる限りのお手伝いをさせていただければ幸いです。
中国語コース 呉 宏明(神戸華僑歴史博物館館長)
グローバル・コミュニケーション学部
10周年に寄せて

神戸学院大学グローバル・コミュニケーション学部は2025年に10周年を迎えました。本学部は世界に開かれた港町、異文化との共存共栄を育んできた神戸に所在する大学の魅力を生かし、外国との架け橋となる人材の育成をめざして2015年に開設されました。英語、中国語、日本語の実践的で確かな外国語運用力の修得、多様性と共生、協働、協創できる柔軟でたくましいコミュニケーション力の向上という目標を掲げ、社会や産業界の要請に応え、2025年までに1009名の卒業生を送り出してきました。
この10年間で世界を取り巻く環境はドラスティックに変化し、コロナ禍においては渡航留学の中断という試練にも見舞われました。激しい時代の変化の中で本学部が今日に至るまで、着実な発展を遂げることができましたのもひとえに、草創期にご尽力くださった皆様、ご支援をいただいている地域や企業、海外提携校の皆様、様々な領域で奮闘、活躍している多くの卒業生をはじめ、本学部の教育活動をお支えくださっている皆様のご助力のおかげでございます。この場をお借りして心より感謝申し上げます。
2025年度に予定している学部開設記念事業では、日ごろの感謝の気持ちを込めて、これまでご支援いただいた各界の皆様、ご退職された教職員の方々にもご参加いただけるイベントを企画しています。11月8日開催の祝賀会には多くの卒業生の皆様にご来訪いただけることを願っております。旧交を温め、新たな交流をはかり、ともにグローバル・コミュ―ション学部の成長と未来を展望し、開設10周年を再出発の年とすべく、学部のさらなる発展と新たな時代を担う人材の育成に向けて邁進して参りたいと思います。
グローバル・コミュニケーション学部長 大濱 慶子
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